Ambition of TABACYA1
ince 21 SEP. 1997
コラム

東西対抗

関東と関西で違う食べ物って結構ありますよね。おでん種の「ちくわぶ」なんかもそうですが(関東では、おでんの定番ネタですが、関西では売っているのを見たことも無いと思います。)やはり一番最初に思い浮かぶのは、「うどん」と「そば」なんじゃないでしょうか。

私が初めて関東(横浜ですが)で、駅の立ち食いそばを食べた時には、だし汁があまりに「黒い」のでびっくりしました。(味も、単に醤油の味しかしなかった気がします。まあ、この辺は好みの問題でしょうけど。)その次に驚いたのが「たぬきうどん」というのを見つけた時です。「たぬき」と言えば「薄揚げ」の入った「そば」だと思っていたので、「たぬきうどん」なんて考えられなかったんですね。

種類
関西
関東
薄揚げ入り うどん きつね きつねうどん
そば たぬき きつねそば
天かす入り うどん かけ(注1) たぬきうどん
そば たぬきそば
注1:関西では、天かすは「ただ」なので「かけうどん(そば)」に、テーブルにある「天かす」を入れる事で同じものになる。
注2:京都で、「たぬき」と言えば「あんかけうどん(そば)」のことになる。

表にまとめるとこんな感じになります。全国的に見ると色々有るみたいですけど、ここでは割愛します。(「いなりうどん」と言う地域もある様です。)

ところで、全国的に有名な「うどん」って何だと思いますか?もちろん「讃岐うどん」や「稲庭うどん」なんかは、とても有名ですけど「子供」から「大人」まで多くの人に指示されている(と思われる)「うどん」は、「どん兵衛」じゃないかと思うんですけど、どうですか?老若男女ほとんどの方々が食べたことがあると思います。

で、そんな「どん兵衛」にも「関東版」と「関西版」があるのをご存知でしたか?昔から、関東と関西でインスタントラーメンの味が違うという話は良く聞きますが本当に違うのでしょうか?果たして、どれぐらい違うのでしょうか?と言うことで実験です。(笑)

左が関西版、右が関東版

まずは、関西版/関東版の「どん兵衛」を準備します。関東版は、出張の際にスーパーで手に入れてきました。ぱっと見た目には違いは判りませんが、開封すると入っている「スープ」の袋の色が違います。

関西版には「W」の文字
関東版には「E」の文字

外から見た時に「判別可能」な違いは、パッケージ側面にある「(W)」と「(E)」の文字です。まあ、東京で買えばまず間違いなく「(E)」ですし、大阪で買えば{(W)」なんですけどね。(正確に言えば、スープが違うので「成分表」の数値が違いますが、そんな数字は覚えられないですよね。ここでは、せっかく記号があるので、そっちを目印にしましょう。笑)

だし汁の色が薄い
だし汁の色が濃い

作ってみると、だし汁の色が違います。しかし、比べてみると判りますが、どちらか一つを見て判るかどうかについては、どれぐらい「どん兵衛」を食べているかによると思われます。(笑)

アップにすると・・・。
こんなに違うんですね。

だし汁だけを比較してみると、色だけ見てもこんなに違います。もちろん味も違います。関西人の私にとっては、関東版は、すこし「辛い」様に感じました。やっぱり私には、関西版が美味しいです。

実は、今回「赤いきつね(関東版)」も買ってきていたのですが実験は断念しています。近所のスーパーで「赤いきつね(関西版)」を見つける事が出来なかったからです。(苦笑) こっちの方は、また ネタに困ったら 機会が有ったらレポートします。

関東と関西では、どん兵衛一つとっても違います。「食文化」という言い方をすれば、もっと沢山違います。「うなぎ」の焼き方も違えば「呼び方」も違います。でも大事なのは、「どちらが美味しい(優れている)か」という事を比べるのでは無く、どちらにも良い物があるということを受け入れることでは無いでしょうか。何事も自分中心ではうまくいかない事が多いですからね。

とりあえず、今は「沖縄そば」を食べるのが何よりも楽しみです。いや「沖縄そば」が食べたいというよりも「沖縄の海」に行くのが楽しみなんですけどね。

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タイトル
東西対抗
コラムニスト
TABACYA1
掲載日
2006/5/1
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